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【何故、電子工作教室なのか】

この取り組みは、文化デーでの当クラブ展示に訪問者も少なく、説明能力に欠けているとの反省から、8月のミーティングで、対応策を検討した。その際に、「子供自身に電波を飛ばさせよう!これがキーワードだ!」との提案があり、秋月のキット工作+電波簡易実験「FMトランスミッター」を試行することとしたのでした。


五月丘小学校3年生の指導に当たる藤原さん(JH3AIV)

【キットの準備】

とりあえず、キットはどんな内容なのか、取り寄せようとしたら、1000円/台のキットだが、送料が、1回1000円する。えーーい、イテマエ!文化デー当日の工作対象キットを5台*3日として、予備と事前工作で、合計20台を発注する。本当に15台も、作りに来てくれるだろうか?でなきゃ、2万円の会計上の穴が開いてしまう。ドキドキ!

JI3DNNがテスト自作してみてくれた。結構性能がでるが、なかなか、工作が難しいらしい。ハンダ付けができたら、時間掛けたらできるのでは?というが、こりゃ、今時のこどもには、日が暮れる仕事だ。できたら、出来上がったあとの実験に時間を割きたい。ミーティングでそのことを投げかけるとクラブ員から「ハンダ付け10〜20箇所残して作ってしまいましょう。」との提案が出る。みんなで、どこを残すか、単に工数の問題でなく、部品の種類毎に残せないかも検討する。そして、ハンダ自慢の7名に一人2台の工作をお願いして、準備は見えた。

【事前の募集活動】

しかし、人集めが問題だ。そんな行事があることをどうやって知ってもらうのか。気がつくと行事一ヶ月ちょっと前。それに、金のばら撒き、無料参加という行事はやりたくない。その思いから、実費のみ1000円を負担いただくことにしている。1000円の価値を理解して、参加してくれるのか?心配。

ツテを辿って・・・。まず、池田文化振興財団経由で、五月丘と水月の児童文化センターにビラ置きを依頼する。次に、行事で知り合った細河中学校の校長先生にも、ビラ配布を依頼。別途、過去の各種ルートにメールを配布。でも、事前申込は、細河中学校の先生と生徒各1名、そして大学生が3名だった。キットが10台余る。1万円をどうやって処理しようか・・・。その上、11月1〜2日の両日は、池田市内中学校の文化祭で、来るわけないじゃん状態でした。

とりあえず、電子工作教室の講師団編成を3日目重視にシフト替えして、様子をみることにした。

【第一日目】

本日の事前申込はない。今年の展示は、スタンプラリーのシール貼り係を兼ねた場所なので、人通りは多く、その上スリランカの紅茶無料サービスなんかしちゃったので、とりあえず、多くの人が足を止めてくれる。ここに電子工作教室のビラを貼りつけ、説明するものの、いまひとつ、でも、目の前に広げた半田ごてや工具類を見て、興味を持つ人がチラホラいますね。どうかなぁ・・。

午後も、15時近くに、母親に連れられた男の子が、おずおずと来て、キットのことを聞き出した。そして、母親から「この子でも作れますかね」。オット!!!希望者登場!!

講師を紹介して、工作に入ります。なんと、また、その工作の様子が、珍しいのか、何人もの大人や子供が、興味をもって覗いて行きます。うーーーん。これやな!「この子が作りました。楽しかった」を伝えないと続かない。そう思ったら、デジカメで、途中経過を撮影。完成後は、講師係と本人が出来上がったキットをもって記念撮影。

出来上がって、FMラジオから自分の声が聞こえることを喜んで、嬉々としていました。ものができて、それが動作する。それも、ラジオ受信機のように受身でなく、自分の行動・声が、他のものを通して結果にでる。そんなようすは、堪らない感動を与えたようです。

その夜、パワーポイントに写真を貼りつけ、キャッチコピーもいれた簡単なプレゼンポスターを作成して、印字しました。翌日には、会場の何箇所にも掲示して・・・

【二日目】

午前中は、初日同様だったものの、午後から、ポスターを見て質問する人が増えてくる。そして、午後に、昨年の行事で知りあいになった小学生に声をかけたら、実費負担1000円でも、作りたいとのこと。早速製作開始へ、その様子を見た親子が悩みに悩んで申込を。また、続いてもう一人と・・・結局、当日申込で3名製作でした。

【三日目】

今日は、予定だけで、5名もいるので、これで終わりかなと思いつつ、二日目の様子もポスターとして、追加して掲示しました。すると、クラブ員の娘さんがやりたいと言い、その妹も、また、その様子を見た女の子・男の子もと、当日だけで、10名も参加の大盛況でした。

【振り返って】

総括をクラブ員で実施した。色々と反省点もありましたが、でも、今年、開催に挑戦して良かったねということになりました。来年も継続したいところですが、さてどのように運営するか?

Photo by JA3IEZ