サイパン運用記

KH0/JH3EQP KH0/JE3EJC

jh3ykv-mlより抜粋(編集:jf3axz)


出発直前
2000年7月18日


もうあと出発まで1日となってしまいました。関空を9:15に出発し現地には14時ごろに到着予定です。情報では前日までYAESUのメンテナンスチームが滞在しているとのことで、空港で私たちを待ちうけているようです。アンテナは立てておいてくれるとの情報も入っていますので、すぐにでも運用できる状態とのことです。

到着したら取り合えず50MHz 6EL, 14.21.28のYAGIは立てるつもりです。運用リグはFT1000MP,FT920,FT847847は50MHzビーコン用とします。20日晩から23日朝までの運用予定です。


帰国後
2000年7月23日

本日、サイパン(KH0)より帰ってきました。クラスターへのアップ等、各局の後方支援のお陰で楽しい移動運用ができました。本当にありがとうございました。

しかし、JAの数の多さとEU各局の多さにびっくりしていました。特に21MHzではすべてのエリアが聞こえています。そんな状況で3エリアの人口の少なさを感じました。

今回の移動運用でのコンタクトは海外局を含めて私だけで約2300局になりました。 20日から23日の運用の予定でしたが、23日は朝に強い雨が降り、すぐにやんだものの予定を変更して急遽片付けに入りましたので23日02:00(JST)までの運用でした。また、20日から23日出発までの睡眠時間を振り返って考えてみると、なんと7時間しか寝ていませんでした。でも、体調は快適です。家に帰ってきて急に眠くなりました。

結局SSTVは接続がうまく行かず断念いたしました。


2000年7月25日

もうすでにSASEが国内の局から届いています。返信用の封筒にプラスIRCが1枚入っているものまであります。


レンタルシャックについて

今回の海外移動運用はレンタルシャックからでした。使用アンテナは50MHzがラディクスの6EL。14.21.28のサブがQHQがOHに持っていったミニマルチ2EL(これが良く飛ぶ)。そして18MHzはツェップ。そしてFORCEのC4です。リグはFT1000MP、FT920の2種類を使用しました。

シャックの様子ですが、これがなかなか面白いところでした。ヤモリかイモリかしりませんが数匹は部屋の中に住んでいると思われます。夜中になるとなにやら物音がするのです。シャワー中に落ちてきたという人もいたそうです。雨が降れば雨は漏ってくるし、なかなかの環境ですよ。

コンディションは最高だったのでしょう。私のログを見ると一日中JAに混じってEUがJAと同じシグナルでQSOできています。晩の10時を過ぎたころにEUがさらに強くなり朝の7−8時までパイルが続きました。JAもEUに負けています。JAも呼んでくれていると思うのですが区別がつきません。JAの方向で南米・中近東・アフリカが入ってきます。聞こえてこないのか呼んでくれないのはオセアニアと北米だけです。

JAの局からクレームが出ていたようです。JAを無視しているとパイルアップの途中で何度か休憩に入ったときに話していたそうです。何も無視はしていないのですが、JAの局にしてみたらEUより距離が近いし強く入っているのでJAの信号がKH0にEUよりも強く入っていると思っているのではないかと思います。深夜から早朝にかけてJAとも交信しましたがかなり強い局ばかりであったと思います。

また、同じ時期にT8から出ていたYAESU無線のスタッフは当局がパイルを捌いているEUはまったく聞こえないということでした。緯度は少しT8の方が低いぐらいであまり変わらないと思っていたのですが、そんなことがあるのですね。逆に同じ時間にT8では北米のパイルになっていたということです。KH0では北米はまったく入ってきませんでした。

50MHzのコンディションはあまり良くないといっても200局程度はQSOしています。また、あまりにもCQを出しても応答がないため逆に国内移動局でCQを出している局を呼びに回っていました。JA2IGYのビーコンが聞こえていてもだめなときもあるのですね。

T8いいですね。GUAM乗り継ぎで1時間で行けるそうです。アンテナも常時建っているし。KH0よりいいかもしれません。値段のほうは時期にもよるでしょうが3泊4日で約20万ちょっとかな。(員数4名ぐらい)今回のKH0は2名で15万円でした。2月でしたら確か2名で10万円だったと記憶しています。3名で9万以下になっていたと思います。3Wにもレンタルシャックがあるようですよ。